2017-05-16

カメラには「F値のフルサイズ換算」があるらしい

カメラをやっていると気になる「F値」。明るさとボケをうみだす「F値」。明るければいい、とは言い切れませんが、表現の幅が広がるのは確かです。

さて、僕たちはよくレンズの焦点距離を「35mm換算〇〇ミリ」といいますが、F値にも「35mm換算」あるいは「フルサイズ換算」があると言われているのをご存知ですか?

僕もまだ”覚えたての日本語”状態なのですが、少しシェアしていきましょう。

※レンズのボケ量を比較するにあたって、「F値のフルサイズ換算」よりも有効な考え方を教えていただきました。詳しくは「レンズのボケ量を知るためには「有効口径」を求めよ! / フルサイズだからボケる、は本当か」をご覧ください!

マイクロフォーサーズのF1.8は、フルサイズのF1.8と同じ?

例えば、マイクロフォーサーズのレンズ「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8」があるとしましょう。これはフルサイズとのセンサーサイズの違いから、35mm換算で50ミリ相当になるレンズです。2倍すればいいわけですね(APS-Cの場合は1.5倍)。

では、F値はどうなるのでしょう。たとえセンサーサイズの大きさが違っても、「F1.8」と記されている以上は、フルサイズのF1.8と同じなのでしょうか?

これがどうも違うらしいのです。つまり、ボケ量は異なるということです

僕の場合、今でこそ「なんとなく同じじゃないよな~」と思っていますが、カメラを始めたばかりの頃は分かりませんでした。

では、どのように計算すればマイクロフォーサーズからフルサイズの「F値」あるいはボケ量を求めることができるのでしょうか?

マイクロフォーサーズのF1.8は、フルサイズのF3.6

かつてNikon D750を所有していたとき、50mm F1.8のレンズで撮影した写真

そこで便利なサイトが「F値換算、『1画素あたりの光量』計算」です。

http://www.geocities.jp/ueue7070/dc/calc.html

ページ内の必要事項に記入するだけで、F値のフルサイズ換算を行ってくれる優れもの!

試しに、M.ZUIKO 25mmF1.8をつけたPEN-F(4/3インチ,F1.8,2030万画素)と、D750(フルサイズ,2432万画素)を比較してみると…。

PEN-F(マイクロフォーサーズ)につけたF1.8のレンズは、D750(フルサイズ)のF3.6と同等のボケ量ということになりました。

あくまでも理論上の話ですが、焦点距離を2倍にするだけでなく、F値も2倍にする必要があることが分かります。そのため一部では、「焦点距離の35mm換算だけでなく、F値換算も公表すべきだ!」という声もあるようです。

皆さんは、どう思いますか?

というわけで、「F値換算」について走り書きをしてきました。

今のところ、理論上では、マイクロフォーサーズの「F1.8」はフルサイズの「F3.6」になることが分かりました。

しかし、実際はどうなのでしょうか。僕の中では100%納得できたわけではありません。というのは、カメラ・レンズ性能の向上により、理論を上回る結果が出ているような気がするからです。

皆さんは、この「F値換算」についてどのように考えていますか!?

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コメント2件

  • 匿名 より:

    いつも楽しく拝見しております。Qtaと申します。
    さて、F値のフルサイズ換算のお話ですが、端的に申し上げますとF値を「換算」するのは理論上はあまり正しくはありません。なぜなら、F値の定義(焦点距離/有効口径=F値)に反してしまうからです。

    むしろ、異なるフォーマットなどでレンズのボケ量を比較したい場合は、「有効口径」に換算するとよいかと思います。

    ・計算方法
    ーーーーーーーーーーーーー
    焦点距離/F値=有効口径
    ーーーーーーーーーーーーー

    ※画角が等しいレンズの場合、有効口径が等しければ同じボケ量になります。

    例えば、フルサイズ用の50mm、F2のレンズ(画角約46〜47度)の標準レンズがあったとします。この場合、有効口径は50/2=25となります。

    J太郎さんのお手元にあるXF35mm/f1.4ですが、こちらの有効口径は35/1.4=25となります。こちらも画角は約45度で大体等しいので、両者は概ね同じぐらいのボケ量になることが分かります。

    マイクロフォーサーズであれば、フルサイズと画角を同じにする場合、焦点距離は半分の25mmにする必要があります。これを上記のレンズ達と同じく有効口径25にするには、25(焦点距離)/25(有効口径)=1となりますので、F値が1のレンズがあればボケ量が同じになることが分かります。

    この計算式を使いますと、いろんなシステムのレンズを計算して遊ぶことができます。

    XF56mm/f1.2は有効口径約46.66・・・なので、画角がだいたい同じフルサイズの85mm/f1.8(有効口径47.22・・・)あたりと大体同じぐらいボケ量があるんだな、とか。

    GFX用レンズの63mm/f2.8は有効口径22.5だから、意外とXF35mm/f1.4とトントンぐらいしかボケないんだな、そうかGFXは中判だからボケがすごいとか思われがちだけど、実はボケ以外の階調性とか解像力とかを重視したシステムなのかな、とか。

    ここで注意したいのが、画角が異なる場合は、ボケ量とは別に圧縮効果の影響がでてきますので、単純に有効口径だけでは比較できないことです。
    例えばXF90mm/f2とXF56mm/f1.2は有効口径は大体同じぐらいですが、90mmのほうが望遠(つまり画角が狭い)ですので、圧縮効果が強い(同じ被写体のサイズになるように撮った場合、背景がより近く・大きく見える)画像になります。ぱっと見ボケ像は90mmのほうが大きく見えるのではないかな?(たぶん)

    あと、J太郎さんがおっしゃているように、理論値はともかく、実際は実写しないとボケの綺麗さとかはわかりません。ボケるはボケるけど、ぐるぐるだったり、ちりちりだったり、不自然に突然ボケ始めるバカボケだったりは、実写してみるまではなんとも。

    さて、長々と書いてしまいましたが、最後に、なんであまり「フルサイズ換算F値」と言わないほうがいいかということだけ追記させていただきます。

    一つには理論的な理由です。
    上記の計算式でもわかりますように、F値というのはフルサイズなどのフォーマットとは関係ない、純粋に「焦点距離」と「有効口径」のみで計算される割合を示す数字です。
    F値が換算されているように見えるのは、それは画角をフォーマットごとに揃えるために「焦点距離」の方を調整(換算)したからにすぎません。F値自体はフォーマットに関係ない数字ですから、F値を換算するのは筋違いというわけです。むしろ焦点距離をフォーマットに合わせて「換算」したのに、さらにF値も「換算」したら二重換算になります。

    もう一つは、そもそも「フルサイズ換算F値」という言葉のネット上での出自があまり良くないからです。
    そもそも、なんで理論的には微妙な「フルサイズ換算F値」とかいう謎の言葉がネット界隈で流行っているかと申しますと、これはそもそもフルサイズ至上主義者がフルサイズより小型なフォーマットを小馬鹿にするために編み出した侮蔑語なのではないかと僕は考えています。

    具体的には、フォーサーズがでてきたあたりで、某価格比較の掲示板で「フォーサーズのレンズは暗い」という言い方で侮蔑して炎上させる記事がありました。

    当時、フォーサーズにはF2通しズームという他のシステムには無い画期的なズームが登場していたのですが、それを指して「フルサイズに換算するとF4に等しい、暗いレンズだ」という言い方で馬鹿にするスレッドが立ち、炎上していました。あるいは「フォーサーズには明るいレンズがない(フルサイズ換算F値で考えると)」とか。

    「F値が小さい=明るいレンズ=高級レンズ」という写真界隈の常識を逆手にとったネガキャンですね。

    まあ、いまさらフルサイズに絶対性もなくなった時代ですので、今時はさすがにこんな原始的なネガキャン張る方もいらっしゃらないかとは存じますが、そういう事情から「フルサイズ換算F値」の印象は(個人的には)実はかなりよろしくない感じです。

    ぶっちゃけこんな長文を突然書いちゃう程度にはよろしくない感じです。

    さて、気が付いたらものすごい長くなってしまいました。ごめんなさい。

    まとまりもなくて申し訳ございませんが、とりあえずボケ量を知りたいなら「フルサイズ換算F値」をするよりは、「有効口径」換算のほうを僕はオススメいたします。

    • jtaro_arisawa より:

      Qtaさん、コメントいただきありがとうございます!
      「フルサイズ換算」から「有効口径」に関する解説が、大変勉強になりました。

      フルサイズで撮影した写真と、APS-Cで撮影した写真の見極めが難しいのには、確固たる理由があったのですね。これは今後のカメラ・レンズ選びの参考になること間違いありません!

      貴重なお時間をコメントに使っていただけたこと、恐縮ではございますが、嬉しく思います。とてもゆるく、未完成なブログ(管理人)ですが、お時間のあるときに目を通していただけると幸いです。

      僕はこれからも、一人でも多くの方に読んでいただけるような記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします!

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