2017-08-25

【意見求む!】Nikon D850の画素ピッチは「狭い」のか「広い」のか

昨日(2017年8月24日)、詳細が明らかになったニコンのカメラ「D850」。

世のカメラマンたちの予想を上回る性能と、予想を下回る価格は、Twitterでトレンド入りを果たしてしまうほどの衝撃を与えました。

さて、僕がその「D750」で特に気になっているのが「画素数」です。

これを正しく理解しておかないと、僕自身、頭がスッキリしないのでまとめさせてください! なお、今回の記事は僕の浅い知識をもとに書いています。ぜひ皆さんの力を貸していただければと思います。

高画素なカメラを活かすには、高品質のレンズが必要

昨日Twitterのタイムラインに、「一眼レフはボディとレンズのどっちが大事?迷ったときの選び方」という記事が流れてきました。

今まで何度か「画素数 画質」で検索してきましたが、僕が知っている他のどの記事よりも分かりやすく解説されています。

さて、注目したいのは次の文章です。

画質に関しては各メーカーのエンジンで差が出ますので物理的構造で判断します。【撮像素子 / 画素数】で表せる画素ピッチと呼ばれる1ピクセルの大きさが小さいほど高品質のレンズが必要となります。
(Web「一眼レフはボディとレンズのどっちが大事?迷ったときの選び方」より引用)

どうやら、センサーに余裕がないカメラほど「お高いレンズ」が必要になるとのこと。

記事内にまとめられている表を参考にすると、例えばAPS-Cで有効画素数が2,430万画素の「FUJIFILM X-T2」は、センサーに余裕がない(=画素ピッチが狭い)カメラという理解ができます。

つまり、X-T2で”画質のいい写真”を撮るためには、F値の低い単焦点レンズやレッドバッジレンズが必要になります。そうでないと、画質が劣化してしまいます。

ここまで僕の理解に誤りはないでしょうか!?

D850の画素ピッチは「狭い」、ゆえに高品質のレンズが必要

さて、それを踏まえて「D850」の画素ピッチを見ていきましょう。

厳密な計算方法は分かりませんが、先ほどの記事内では「フルサイズで3635万画素のD810」が「画素ピッチの狭いカメラ」とされているので、これを参考にしていきます。

D850のセンサーサイズは「フルサイズ」で、有効画素数は「4757万画素」です。これは、D810と同じセンサーサイズながら画素数が1000万画素以上増えており、「画素ピッチは狭い」と理解して間違いないでしょう。

つまり、Nikon D850の画素ピッチは「狭い」、ゆえに「お高いレンズ」が必要なのです。

3000万画素を超えるカメラのメリットは何だろう?

ということで、今回は僕の脳内を整理させるつもりで、画素ピッチとレンズの関係について書いてきました。果たして正しく理解できているでしょうか。

これは僕のモウソウですが、D850に縦グリップをつけて「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」や「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」を装着したら、興奮して鼻血が出ることでしょう。こんな夢の組み合わせが実現できたら最高です…。

それにしても、3000万画素を超えるカメラには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ダイナミックレンジの広さ? トリミングをしても画質が劣化しない?

あるいは、大きくプリントをするときには有効なのかもしれません。しかしながら、写真を「スマホやパソコンで見て楽しむ」ことが多い一般ユーザーにとって、超高画素カメラは必要不可欠なのでしょうか?

そのあたりのことも含めて、ぜひ皆さんの知恵をお借りしたいと思います…。

少し長くなりますが、先ほどの記事の続きを引用して終わりにしたいと思います。

しかしカメラに興味のない人のほとんどがその差に気づきません。カメラをやる人でも殆どの人は原寸サイズでのシャープさなど自分の写真以外は興味ありません。仕事として撮っていない限り自己満足の世界です。それに対して軽量コンパクトで安価なAPS-Cのボディとレンズを手放して、高額で大きいボディとレンズに切り替える価値があるのかを考えてみると、より楽しい写真撮影ライフを送ることができます。
(Web「一眼レフはボディとレンズのどっちが大事?迷ったときの選び方」より引用)

 

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コメント4件

  • Qta より:

    こんにちは、Qtaです。
    いまはもう手放してしまいましたが、一応、過去にD800E、D810を使っていたことがあるのでコメントします。

    (1)3000万画素越えカメラのメリットは?

     超主観で恐縮ですが、一番違うのは写真への「ダイブ感」(笑)だと思います。
     ここでいう「ダイブ感」というのは、要するに撮ったあと、カメラの背面画面やらPCやらで等倍とかに表示した際に、「おお!?こんなとこまで見えるのか!!」という感覚のことです。
     まるで写真の奥にまで潜るような感覚なので、僕は勝手に「ダイブ感」と呼んでいます(というか、いま名付けました)。

     普通に言えば、要するに「トリミング耐性」なのですが、それではあまりに撮った写真の利便性に偏った表現過ぎます。

     大切なのは、この「写真の奥行きを感じる」「写真の奥まで潜れる」という感覚の部分です。

     これに慣れてしまうと、D610とかD750とかだと「んん?」ってなるわけです。
     いまひとつ踏み込みが足りないみたいな、写真の奥行きが物足りないみたいな感覚になるわけです。
     たぶん他の方はもっと理性的な表現をされるのでしょうが、少なくとも僕が使っていたときに一番感じた高画素機のメリットは、このピクセル拡大時の「ダイブ感」です。

     しかし、じゃあそれが必要不可欠かというと、、、それは今はもう手放していることからも明らかですが、少なくとも僕はもういいやと思っています。

     なぜなら、確かにこの「ダイブ感」は癖になりますが、写真の本質とはあまり関係ないからです。
     それはあくまでカメラ様がえらいのであって、自分の写真が良くなったわけではないのです。
     むしろ写真の奥行きに反比例して、自分の写真の底が浅くなったりしていたんじゃ、目も当てられません。

     ああいうカメラは、使いこなせる方が使うべきカメラだと思います。僕には過分でした。

     まあ、運動会写真とかでは切り出しがとても便利でしたから、プロがそういう用途で利用するなら必須なのでしょうね。

    (2)画素ピッチが狭いほど高品質レンズが必要か?

     これについては、ご紹介されているサイトの元記事の方にも、ちょっと誤解があるように思います。

     結論からいうと、少なくともXFレンズであれば、どれもほぼ問題ないので画素ピッチ云々よりも、レンズの個性に注目して好きになったレンズを使えばいいだけだと思います。幸せなシステムですね。

     以下に詳細を記載しておきますが、異様に長くなったので読まなくてもいいです(じゃあ書くなよ)。

         *

     (2−1)D850の画素ピッチはどれくらい?
       まず前提として各カメラの画素ピッチはこんな感じです。
        ・D850:4.34μm
        ・D810:4.89μm
        ・D750:5.96μm
        ・X-T2:3.89μm
        ・X-T1:4.69μm

       画素ピッチ順だと「X-T2 < D850 < X-T1 < D810 < D750」です。

       まあ、計算しなくても、
        ・D850のDXモードが「約1946万画素」
        ・D810のDXモードが「約1536万画素」
        ・D750のDXモードが「約1033万画素」
        の時点でお察し頂けます。

     (2−2)画素ピッチが狭いほど高品質レンズが必要か?
        これはご紹介されているサイトの元記事が誤解を招く表現をしている
        と思います。元記事には2点ほど問題があります。

    【問題点1】:この文章における「高画質」「高品質レンズ」の定義が曖昧な点。
        元記事を読んだ限りでは、この方の考える定義はおおむね
        下記の通りと思われます。
         ・「高画質」=ピクセル等倍で表示したときに1ピクセルまで
                解像しているシャープな画像ほど良い画質。
                ISO感度が高くてもノイズレスなほうが良い画質。
         ・「高品質レンズ」=解像力のあるレンズ。単焦点レンズ。

        したがって、この方の定義では「高品質レンズ」は必ずしも
       高価なレンズである必要はありません。
        記事でも安価な50㎜F1.8を推奨されています。
        また逆に、どんなに画像が美しく高価なレンズでも、解像力が低い場合は
       この定義では「高品質レンズ」ではなくなっちゃいます。
        あれ、でも単焦点ならいいのかな?どっちやねん。

    【問題点2】:高画素機(画素ピッチの狭いカメラ)では「高品質レンズ」を
        使わないと「全体的にぼやけた写真」になる(劣化する)という点。

        これは端的に言って誤解です。
        解像力の高くないレンズを高画素機で使った場合でも、レンズの本来の
       解像性能をちょうどRetinaディスプレイのように滑らかに、
       グラデーション豊かに表現してくれます。
        従って、A3サイズなど写真全体を通常の鑑賞サイズで見るかぎり、
       低画素機より高画素機の方が高画質になることはあれ、
       「全体的にぼやけた写真」になる(劣化する)ことはありません。
        
        むしろ逆に、「高品質レンズ」=解像力が高いレンズは、
       主観的な「解像感」的には「線が細い」ので、
       かえって鑑賞サイズではパンチの効いていない「全体的にぼやけた写真」に
       見えることもあります(解像感はむしろコントラストに依存します)。
        
        この記事の方は、要するに「ピクセル等倍での鑑賞」を大前提にして
       書いているため、このような誤解をまねく表現になっていると思われます。
        
        元記事の主張を正しく表現するなら、

      「解像力の高くないレンズを高画素機で使うと、
       全体的にはきれいに見える場合もあるが、
       ピクセル等倍で見ると(=部分的に見ると)ぼやけた写真になる」

       と本来は書くべきところだったのだと思います。

        ピクセル等倍鑑賞で眠いことを「全体的にぼやけた写真」とか
       「劣化」とか表現するのは誤解を生みかねないのでいかがなものかと
       思います。 単にレンズの限界まで見えてしまったというだけで
       劣化はしていないですよね。

       要するにこの記事の方は、
      「高画素機(ないし画素ピッチの狭いカメラ)でピクセル等倍鑑賞した
       ときに、がんがん1ピクセル単位で気持ち良く解像していて欲しいなら
       高解像度レンズがいるよ!」
       という当たり前のことを言っているだけです。

       ですが、そもそもレンズの解像力が「高品質レンズ」か否かの決定的な
      基準であると僕はあまり思っていませんので、そこは「ふーん」って
      感じです。
       そういう人もいるよねって。

       それに、各レンズチャートサイトを見ると、
      そもそもXFレンズでは、単焦点レンズ群よりズーム16−55mmのほうが
      実は解像力高かったり、条件によっては18−55mmのほうが
      16−55mmより解像したりする、いい意味で下克上上等な仕様のよう
      なのです。
       常に全力で限界突破みたいな。

       ニコンにおける常識はあまり通じません(ニコンは概ね、解像力では
      常に単焦点がズームに勝ちます)。
       従って、少なくともXFレンズなら好きなの使えばいいんじゃないかな
      って思います。

     (2−3)余談
       なお、これは一般的にはあまり話題になりませんが、実は同じくらいの
      画素数のカメラでも、レンズに厳しいカメラとレンズに優しいカメラが
      存在します。

       具体的には、D810のほうがD800Eよりなぜかレンズに厳しいカメラに
      なっています。

       客観的にはDxoマークのレンズ評価で比較してみればわかりますが、
      D800Eでのレンズテスト結果よりも、D810でのレンズテスト結果のほうが
      軒並みレンズの評価が悪くなっています。
       僕個人の主観的な評価でも、D800Eの時には気にならなかったレンズの
      周辺光量落ちが、D810では気になるようになった記憶があります
      (気のせいかも)。

       あくまで推測ですが、画像素子の構造(素子ごとの井戸の深さ?など)が
      違うのかもしれません。

       D850は裏面構造(=素子ごとの井戸の深さが浅い)のようなので、
      この点は改善するかもしれませんね。

    以上、長々としょうもないこと書いてすみません。
    失礼しました。
    何かの参考になれば幸いです。

    ではでは。

    • jtaro_arisawa より:

      >> Qtaさん
      丁寧に解説をいただきまして、ありがとうございます!
      以前「F値換算」の記事でも詳しく説明をしてくださり、こうしてコメントを返信するだけでは足りないほどに感謝の気持ちでいっぱいです。

      (1)’ 3000万画素越えのメリットについて
      「ダイブ感」という表現が、僕の心の底まで浸透しました!
      思い起こしてみると、僕がかつてOLYMPUS E-PL6からNikon D750に乗り換えたとき、「こんなに細かいところまで写るのか!」と驚いたことを覚えています。
      ただポートレートにおいては、毛穴までびっしりと描写されており、当時現像の術を知らない僕にとっては「写りすぎ」な感じもしました。
      そういった意味でも、Qtaさんがおっしゃる通り「使いこなせる方が使うべきカメラ」なのかもしれません。

      (2)’ 画素ピッチとレンズの関係
      Qtaさんの「レンズの個性に注目して好きになったレンズを使えばいいだけ」という見解に、安心感を覚えました。これはまさに、理論では語れない部分でしょうか。また「高品質=高価」という僕の認識の誤りについて、しっかりと理解を修正しました。

      こうして数値化をしてみると、X-T2の画素ピッチは狭いですね!
      しかし、そうであっても”いい写真”が撮れるように、メーカーの皆さまが尽力してくださったと確信しております。

      また「高品質のレンズを使わないと画質が劣化する」という表現についても、Qtaさんの解説を読んだことで理解が変わりました。
      写真は、必ずしも線が細くある必要はありません。撮りたい写真によっては、そのレンズが生み出す線の太さが欲しいときもあるかもしれません。
      そうすると、「高品質レンズ」の定義を再考していく必要がありそうです!

      最後になりますが、Qtaさんには今回も、貴重なお時間を僕のために割いていただきました。誠にありがとうございます。
      日々たくさんの情報に触れると、視野を広げる一方で、自分自身の軸を見失いそうになります。(例えば自分のカメラ選びに自信を失ってしまう、など。)
      しかしながら、そこでQtaさんをはじめ、皆さまの声があって、軸を作り直すことができております。

      今後も、素人丸出しの理解が記事になってしまうことが予想されます。
      そうした時にはまた、お力を貸していただければ幸いです。
      そして何よりも、こうした「支え」を自分の技術向上に繋げていきたいと思います!
      今後ともよろしくお願いいたします。

  • 写凡珠 より:

    ご無沙汰しています。ちょっと気になるテーマだったのでコメントしてみます。

    まず、画素ピッチが狭いこと、については D850 は裏面照射型のCMOSセンサーを採用しているので、一般的に画素ピッチが狭いことの弊害と言われる、高感度のノイズやダイナミックレンジの低下はあまり無いと思われます。ベースは α7R2 のセンサーだと言われていますが、これらの点で不安は無いはずです。
    さらに APS-C との比較でいうと、D850 のセンサーの縦横それぞれの辺を3分の2切り取って APS-C 相当の面積にしても 4575万 ÷ (1.5 x 1.5) = 2033 万画素。20MP のAPS-Cセンサーを2つ並べているようなものだと考えれば、その実力は想像しやすいはずです。あるいは 11MP のフォーサーズ4枚分。
    当然レンズ性能への要求は上がるわけですが、もともと業界でも特に高シャープネスなレンズを製造しているニコンなので最近の高画素を想定したハイグレードなレンズであればここも問題なくクリアすると思います。

    では画素あたりの性能に不安は無いとして4575万画素がどれだけ活用できるかというのは悩ましいところです。
    例えば 5140万画素で同じく高画素機でしかも中判センサーを持つ GFX 50S については、私の場合、写真展で大きく印刷した写真を観れば感動的な美しさを感じることができたのですが、ネットでサムネイルを観る分には他のカメラで撮った写真とそれほど大きな違いを感じませんでした。
    カメラのムックはだいたい A4 ぐらいですが、これぐらいのサイズで見開きの写真を観ると、カメラの性能差、画素数差を感じることができると思います。一方でネットのサムネイルを観たり、L判で印刷するぐらいだとカメラの性能差はそれほど感じることが出来なかったりします。
    プロは撮った写真が大きく引き伸ばされて使われる機会が多いので、大きく重く高額なカメラを所有し持ち運ぶことを厭わないわけですが、趣味のフォトグラファーにはどうしても限界があるはずです。
    まずはお持ちのカメラで撮った写真をいろいろなサイズでプリントしてみて、改造感が物足りなくなるのがどれくらいのサイズのプリントからになるのかを見てみてはどうでしょうか?

    • jtaro_arisawa より:

      >>写凡珠 様
      コメントいただきまして、ありがとうございます。
      写凡珠さんのブログは、僕がカメラとはてなブログを始めた頃に拝見するようになりました。当時の僕はぽポートレートにしか関心がなかったのですが、写凡珠さんの写真を見ると「感性のすべてが写真にむかって働く」感覚がしました。
      その写凡珠さんからコメントをいただけたこと、大変嬉しく思います。

      素人丸出しで恐縮です。今更ながら、「CMOSセンサーの役割」を知ることができました。これは、ピッチの狭さに伴う性能の低下を防いでくれるものなのですね! そう考えると、なおさらセンサーサイズに余裕のあるフルサイズは心強いです。

      しかしながら、写凡珠さんのコメントをうけて「やはりそうだったか」と思ったのは、「ネットで見る分にはカメラの違いがよく分からない」ということです。もちろん、色味やボケ方は確認できるのですが、画素数の差を感じることはあまりなさそうです。
      (かといってカメラはなんでもいいかというと、写欲を満たすという意味でもそうは言いきれないのですが…。)

      思えば僕は写真をプリントせずに楽しんでおりますが、カメラの性能や自分自身の腕を確かめるためには、プリントをするのが最も効果的な方法かもしれません! D750で撮っていた頃は大きく印刷したことがあり、その時はあまりの描写に感動してしまいました。

      その時の感動が、X-T2やX-Pro2でも味わえるのかどうか…。確かめてみたいと思います!

      この度は貴重なお時間をコメントに割いていただき、誠にありがとうございました。もしよろしければ、今後もたまにブログを読んでいただけると幸いです。

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