ルポルタージュとは何か(スナップ写真との違い)

「ライカ」や「FUJIFILM X-Pro2」など、レンジファインダー式のカメラについて調べていると、「ルポルタージュ」という言葉に出会います。

言葉の響きは「スナップ写真」よりもかっこいいのですが、果たしてどのような意味なのでしょうか?

僕自身もいまいち理解できていなかったので、ここで整理したいと思います。

ルポルタージュはフランス語で「報告」

何はともあれ、まずは「ルポルタージュ」を辞書で調べてみましょう。

フランス語で報道,報告の意味で,社会事象を忠実に記録,叙述する文学形式あるいは報告記事をいう。(「ルポルタージュとは」,コトバンク)

なるほど。「ルポルタージュ」とは、フランス語で「報告」という意味なのですね。さらにいうと、社会のできごとを記録したもの、だそうです。

では、写真・カメラにおける「ルポルタージュ」とは、社会のできごとを写真として収めることなのでしょうか?

もちろん、ざっくり言うとそうなるのでしょう。しかし、それだけでは(あくまでも僕の感覚では)「スナップ写真」との違いがあいまいになります。スナップ写真も、その場という社会のできごとを瞬間的に収めたものですよね。

社会問題に対して、能動的に働きかけるのが「ルポルタージュ」

ここまで言っておいてなんですが、「ルポルタージュ」と「スナップ写真」に境界線を引くことは、水平線を手で触ることと同じくらい難しい取り組みなのかもしれません(笑)

それでもなんとか言葉を付け加えていくならば、「とある社会問題に対して、自分からその実態を写真におさめにいく」と、それは「ルポルタージュ」と呼べるはずです。

朝日新聞に、興味深いルポ(ルポルタージュ)が載っていました。

参考

恵方巻き廃棄現場ルポ朝日新聞デジタル

これは、売れ残った恵方巻が廃棄されている様子を「写真」と「文章」でおさめたものです。僕たちが節分を楽しんでいる裏で、恵方巻は売れ残り、廃棄されているんですよね。それも、大量に。

そんなできごとは、まさに「食品ロス」という社会問題に対して、記者自らが廃棄現場に赴いて写真におさめているという点で、「ルポルタージュ」ということができます。

ルポルタージュは、ジャーナリストでなくても撮れる

それでは、この「ルポルタージュ」というジャンルは、ジャーナリスト(記者)だけが撮影できるものなのでしょうか?

いいえ、僕たち”一般人”でも撮影することができます。

今、パッと思いついたのは「ごみのポイ捨て」です。日本は”美しい国”として有名ですが、道を歩いていると、不法投棄の現場やポイ捨てが目立ちます。

それを僕たちが撮影すれば、「ルポルタージュ」と呼べるのではないでしょうか。しかし、それはあくまでも「ポイ捨ての実態を撮りに行く」という前提があって可能になります。

たまたま散歩をしていたらその現場に遭遇した、というのであれば、どちらかというと「スナップ写真」の意味合いが強くなってきます。

うーん。やはり「ルポルタージュ」と「スナップ写真」の境界線はうまく引けないですね。

まとめ ルポルタージュとは何か

ということで、今回のまとめに入ります。

ルポルタージュとは
  • フランス語で「報告」という意味。
  • 具体的には、とある社会問題の実態を、自らが現地に赴いて、写真や文章などの手段で「報告」すること。
  • 社会問題はジャーナリストのものだけではなく、すべての人に関係している。そのため、僕たち”一般人”もルポルタージュを撮る・書くことができる。

ところで、なぜルポルタージュは「レンジファインダー式カメラ」の印象が強いのでしょうか。それはまたの機会に考えてみたいと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。